小説|愛の残響

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小説|愛の残響

10話 存在

優斗は思い悩んでいた。年末の忘年会デートが、結菜と自分の間に深い溝を作ってしまったことに。それ以上深い関係になることは、お互いに傷をえぐり出すだけだと感じていた。だが、彼の心の中には、結菜への愛情が溢れており、それに抗うことは出来なかった。...
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11話 嫉妬

毎日のように優斗の配信を見つめていた千鶴は、彼と結菜が特別な関係にあることを少しずつ感じ取っていた。配信の中で優斗が結菜に向ける微笑み、彼女に対する優しい言葉遣い、そんな些細な変化からも彼らの繊細な関係性を察知していたのだ。千鶴は自身の心の...
小説|愛の残響

12話 出会い再び

ある日、千鶴は深呼吸をして、スマートフォンの画面を見つめていた。画面に映し出されているのは「ボイスヴェール」という音声配信アプリで、そのアプリで使用している彼女のハンドルネーム「千鶴」と「アイコン」が並んでいた。千鶴は「ボイスヴェール」のハ...
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13話 隔離

千鶴が自宅で優斗を待ち受けていた時、彼が到着した。千鶴の姿はやせて見え、その青色のシャツが彼女の顔色の悪さを際立たせていた。しかし彼女の顔は彼を見てすぐに明るい笑顔となり、弱々しさを一瞬にして隠した。彼女は彼に手を振った。「優斗さん、こんに...
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14話(最終回) 愛よ!永遠に?

この日も結菜と千鶴は、音声配信で楽しくコラボレーション配信をする約束をしていた。しかし千鶴は、配信の直前に急用ができたと言って、屋外から配信に参加することになった。結菜は千鶴の急用が何なのか気になったが、配信を始めることにした。配信では、い...
小説|愛の残響

終わりに|愛の残響

最後までお読みいただきありがとうございます。この小説は2023年11月に4000文字にも満たない文字数でInstagramに公開した小説を元にあれやこれやと手を加え全14話として発表に至りました。元ネタは不倫というワードで用いて小説を書きま...
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